2013年03月05日
生い立ち⑤ぼっち
20110311
津波で亡くなった同級生、ぼっち。
同じ学校から同じ会社に就職した、ぼっち。
彼との思い出にも、釣りの話がある。
何度か『おい、釣り教えろ!』と迫られながら、ぼっちとの約束を果たせないでいた。
理由は、どうせ教えるなら、できれば釣らせてあげたいと思っていたから。
自分にとっては頻繁に行く中の1回だけど、ぼっちにとっては貴重な1回だ。
それで釣れなかったら、もう釣りに興味を持たないかもしれない。
そう考えると、責任のようなものを感じた。
ある日の午後、1人で富岡港に行き、何匹かのドンコを釣った。
水の色が、何とも言えない、好きな色だった。
こういう色の日は、釣れる気がした。
ぼっちを呼ぼう、そう思い付いた。何故か急にそう思って、実行した。
今からだと帰りは夜になること、釣れるとは限らないことを電話で説明した上で行きたいか聞いてみたら、喜んで乗ってくれた。
ヘッドライトを取りに帰って、ぼっちを拾って請戸港に。
まず手本だと言ってドンコを釣ってみせた。
目の前での釣果に、ぼっちはテンションを上げて、俺に続いた。
そうして、デッカいドンコを釣った。
その時ぼっちが、どう感じたか、どれくらい楽しんでくれたかわからないけど、確かにあの日、日が暮れた請戸港で、ヘッドライトに照らされた竿先に夢中になった、ぼっちと俺がいた。
大事にしたい、貴重な思い出。
津波で亡くなった同級生、ぼっち。
同じ学校から同じ会社に就職した、ぼっち。
彼との思い出にも、釣りの話がある。
何度か『おい、釣り教えろ!』と迫られながら、ぼっちとの約束を果たせないでいた。
理由は、どうせ教えるなら、できれば釣らせてあげたいと思っていたから。
自分にとっては頻繁に行く中の1回だけど、ぼっちにとっては貴重な1回だ。
それで釣れなかったら、もう釣りに興味を持たないかもしれない。
そう考えると、責任のようなものを感じた。
ある日の午後、1人で富岡港に行き、何匹かのドンコを釣った。
水の色が、何とも言えない、好きな色だった。
こういう色の日は、釣れる気がした。
ぼっちを呼ぼう、そう思い付いた。何故か急にそう思って、実行した。
今からだと帰りは夜になること、釣れるとは限らないことを電話で説明した上で行きたいか聞いてみたら、喜んで乗ってくれた。
ヘッドライトを取りに帰って、ぼっちを拾って請戸港に。
まず手本だと言ってドンコを釣ってみせた。
目の前での釣果に、ぼっちはテンションを上げて、俺に続いた。
そうして、デッカいドンコを釣った。
その時ぼっちが、どう感じたか、どれくらい楽しんでくれたかわからないけど、確かにあの日、日が暮れた請戸港で、ヘッドライトに照らされた竿先に夢中になった、ぼっちと俺がいた。
大事にしたい、貴重な思い出。
Posted by いわき2011 at 22:49│Comments(0)
│回想@思い出
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