2017年09月13日
水深4mで深海魚?!
★2017paddling-⑦⑦★
☆9/13(水)
☆EP.O
☆ウェアリング:ウェットスーツ
☆釣り竿:Glissando66,FeatherLight63
今日は栃木からの客人をガイドKF!!
何度か同行しているbig-13氏の先輩ゴリ氏です。
本当はbig-13氏と3人で浮く計画を立てていたのですが、なかなか3人同時には都合が揃うのは難しかったため、初対面同士ですが2人で浮くことにしました。
ゴリ氏はカヤックを初めて漕ぐため、パドリング講習を兼ねたKFとなります。
数日前から海況と釣況を見極めることに尽力しました。
客人には是が非でも満喫して頂きたい。
そして客人が満足できることが、自分の楽しさにも繋がります。
同行者の釣果を自分のことのように喜ぶことが出来るのは、KF独特の感覚のように思います。
客人の釣果のために事前に準備をすること・・・
これは義務でも何でもないですが、何度かガイドの真似事のようなKFをしていたら、そのこと自体が楽しみにも感じるようになりました。
その・・・客人に釣って頂くことは、自分が釣ること以上にとても難しいのです。
僕は確実に釣れる方法を伝授できるほどの達人でもないのと、そもそも例え釣れる方法を心得ていたとしても、自分のイメージを言葉で伝えること自体がとても難しい。
『〇〇カラーのルアーを使えば釣れます。』
程度で済むのなら簡単ですけど。
KFの場合は自分が船長になり広大な海の中からポイントを選ぶことから、釣り方のプランとか、その時々の注意事項とか・・・
自由度&可能性が無限なKFだからこそ、伝えないといけないことはとても多い。
自分がお手本のように確実に釣って見せることが出来れば話は早いけど・・・
でも、こんなことを言うと客人に申し訳ないけど、正直に言えば単独で浮いた方が自由に行動できて釣果も手堅いと思う。
それなら客人は呼ばなきゃいいと思われてしまうけど、自分の釣果を犠牲にしてでも客人の釣果をサポートする価値があると感じるほど、考えることが楽しいことに加えて自分の糧にもなる気がするのです。
と、このようなことを考えて直前の数日を過ごしました。
迎えた当日・・・
最寄りのコンビニで初めましての挨拶もそこそこに、まだ暗い出艇地に移動しました。
このシチュエーション・・・昨7月にホエール氏が福島遠征に来られた時と似てる!
待ち合わせのコンビニも当時と同じ店舗を指定させて頂きました。
事前に・・・ゴリ氏が待ち合わせで人違いしないようにカヤックを車載した車の写真を送って下さったため、僕は自分のデリカ丸&アウトランダーの写真をホエール氏のブログから拝借してゴリ氏に送信しました。
そしてワクワクとドキドキに満ち溢れた艤装の時間・・・!
ウキウキの僕らは、まだ暗いうちに出艇準備が完了していました。
明るくなるのを待ち砂浜から沖の波を確認する。
実は前日の昼過ぎに海を眺めて予報と実際の海況を照らし合わせた際に、予報よりも荒れていると感じていました。
そのため今日も、予報では凪ぎそうだけど若干のウネリが残っている海況も想定していました。
それが現実となっていたわけですが・・・船酔い常連らしいゴリ氏は大丈夫だろうか??
栃木から遥々お越しになられて、出艇30分とかで船酔い撤退とかなったら・・・可哀想過ぎる!
ゴリ氏の三半規管の無事を祈念してパドリング講習を開始しました。
自分が通った逗子シーカヤックスクールで教わった内容の受け売りではあるけど、それでも教わった基本事項は今でもオウムのように言葉にできる。
※事前に『まだ僕も未熟でインストラクターでもないですが、それでも5年弱の間に回数は重ねることが出来ているため、自分の狭い経験の中に限られますが、伝えられることは伝えさせて頂きたいと考えています。そのため時たま上から目線な物言いになってしまうと思いますが、ご勘弁下さい。』と伝えた上で講習開始とさせて頂きました。
漕ぎ方等の他に再乗艇の方法も説明させて頂いた。
まだ早朝の肌寒い中だから再乗艇練習(実技)は見送りましたが、是非1度は実践すべきと思います。
僕は今でも年間に数回は実施するようにしています。
カヤックは沈しないように考えるよりも、沈することは前提で沈した後の対処を考えるべきです。
(と、誰かが言ってた気がする。)
このところ地元でもKF人口が急増していますが、ほとんどの方はカヤックスクールに通った経験もないまま試乗すらしないで艇を購入して、ぶっつけ本番で地元の海で漕ぎ出します。
そのことは正直・・・怖いです。
そもそも、元々はカヤックなど漕ぐべきではないとすら思えるのが、いわき市の海です。
外海に面していて風も当たります。
まだ日常的にカヤックを漕ぐ方が皆無だった(時たま漕ぐ程度の方はいたようですが)僕のデビュー当時・・・とても神経を使ってデビュー当日を迎えたものでした。
カヤックスクールのインストラクターに地元いわきの海で漕ぐことを綿密に相談しました。
ところが今は、既に漕いでいる方がいて定着してしまっているから、何もわからないまま現地で失敗しながら学ぶ方が出て来ています。
失敗から学ぶことは大切です。
だけど、それは失敗してしまった結果から、同じ失敗を繰り返さないために対策を練るものであって、ハナから失敗を恐れずに挑戦していい・・・と言うのは、それは自然を相手にするアソビには通用しない考え方です。
失敗が即・・・取り返しのつかないことになる可能性があるからです。
そして、自分の失敗が『出艇地を潰す』ことで周りのカヤッカーにも迷惑を掛けることを、なかなか理解していない方もいるように感じます。
話が脱線しましたが・・・いわゆる“手漕ぎ”のカヤッカーが目立つ地元の海に違和感を感じます。
その手漕ぎのまま、僕も行かないような沖に出ているカヤッカーを見るとハラハラします。
とは言っても“手漕ぎ”は気を抜くと誰でも出てしまう悪い癖のようなものだとは思います。
僕もそうだと思います。
僕は地元の海で日常的に出艇しているKFアングラーの中で比べれば、いくらかパドリングに慣れているというだけであって、それでもまだ5年に満たない経験年数です。
まだまだ未熟です。
だから、度々フォームを意識して漕ぐようにはしています。
特に沖上がりの長距離パドリングの時には、他に考えることもないから実はフォームのことばかり意識して漕いでいたりします。
そうしていくらかでもマシなフォームを身に付けておかないと、出艇する度に体に負担が掛かって頻繁な連浮とか、それこそ年間100漕ぎとか出来ようもないと思うからです。
始めから理想的なフォームで漕ぐことは出来ないですが、でも意識の面で手漕ぎにならないように基本を知っているか否か自体が大事で、後々に大差となる・・・そう思うから、スクール受講とかを初心者に出会った時には勧めるし、今回のゴリ氏のように僕を頼ってくれた方には、出し惜しみせずに自分の経験とか(他のメジャーKFポイントのベテラン勢から比べれば薄っぺらいものですが・・・)持てる情報は伝えたいと思っています。
ゴリ氏を紹介してくれたbig-13氏も、積極的に僕を頼ってくれるため嬉しい限りです。
彼は経験回数の割には、とてもパドリングが力強いと感じています。
それでも、安全面での判断力とかは日常的に出艇している僕らの方が、直近の注意事項とかも知っているのが当然なわけです。
そこでbig-13氏のように、ローカルなメンバーに積極的にコミュニケーションを取ることは自分のためにも出艇地のためにも大切なことだと思うのです。
人に挨拶も出来ないようなカヤッカーは、安全面とかパドリング技術とかの吸収とかの面で、損をしているだろうなと感じてしまいます。
人それぞれ苦手なタイプの人間がいたり、そもそも自分がコミュニケーションが苦手だったりはするかとは思いますが、何も長話しなくてもいいから、挨拶くらい交わしましょうよ、と感じることがあるのです。
挨拶がないと何も始まらないから。
どれだけ他人でも、いざ沖でピンチな場面に近くに浮いていたら、助けを借りるわけですから。
だから僕は現場で初見の方には特に積極的に挨拶させて頂いているのですが、何度か無視をされた方にだけは、流石に声をかける気は起きなくなっています。
むしろカヤッカーの方よりオカッパリの方に声を掛けて頂けることの方が多いかも。
そして、オカッパリの方でもコミュニケーションに積極性がある方は、釣果も得ていますよね。
釣り方を現場で隣り合わせた方から学ぶことが出来るからこそ、上達されたのではと感じてしまいます。
昼間から気持ち良く酔っぱらっているせいか・・・とても長々と能書きを垂れてしまいました。
まとめになるかわからないけど、ここで言えることは、たった1度のガイド(気取り)KFの過程で、このように何か考える機会が得られるのです。
この能書き長文からは適格に気持ちが伝わるとは思えなく申し訳ないのですが、たった1度の初出艇の機会に僕を頼って下さったゴリ氏には、感謝の気持ちが湧きました。
それでは、KFの中身に移ります!
まず海況・・・いくらかウネリは残りましたが、心配していた風は途中で無風の時間帯もあったり、概ね安心して釣りに集中できる時間帯が続きました。
まず出艇してスグの水深10m程度のエリアで開始しました。
そして・・・待ちわびた(と言えないくらい序盤での・・・)ゴリ氏のファーストフィッシュ!!
ワカシでした!
おめでとうございます。
自分もそうでしたが、KFという特別なシチュエーションでの初めての1匹は、どうしたって強烈に思い出に残るはずです。
記念のブツ持ち写真を撮らせて頂きました。
僕の方は、今日もジグサビキを。
時たま映る魚探反応の度に10cm弱のウルメイワシが釣れます。
それを泳がせても何も釣れない。
そのうちにイワシの反応すら遠のいたため、移動することに。
当初は真っ直ぐ沖方向にと考えていたのですが、風向きを感じて予定を変更しました。
西側の砂地エリアに。
ここではジグサビキにサバが釣れます。
10cm強でしょうか。
小さなイワシと違い弱りにくいため、バケツに活かしておいて仕掛けを泳がせ仕掛けに交換しました。
そしてサバを泳がせると・・・グングン・・・食い込まない・・・
クラッチを切ってラインを送ってからキキアワセしたら・・・乗った~!!
ヒラメだと思っていたのに横に走る。
だけど青物のように斜め下ではなくて斜め上に走ってる・・・ナニコレ??
ペンペン??
トルク的にはイナワラくらいある。
だけど、呆気なく失速して最後は無抵抗で艇の脇に。
・・・ヨシキリザメだ!
このサメは食べれるサメだとのことで、1度でいいから試しに食べてみたかった。
キープを確信してランディングネットを用意したら・・・プツン・・・
ハリスが歯に触ってしまったらしい。
ラインテンションなど掛かっていなくても、サメの歯は鋭く切れてしまう。
そのまま目的の水深15mまで流れ着く頃に、再びサバを泳がせた。
こちらも食い込まない・・・送ってキキアワセで乗った!
ソゲでした。
普段はリリースするサイズだけど、蘇生が絶望的と思ってしまうほどの出血多量だったため、キープとした。
それをゴリ氏のクーラーにポイっと。
big-13氏がお越しの際には恒例だけど、海なし県からの貴重な遠征だから、どうしてもお土産は満足して頂きたい。
だから僕は、どうしても食べたい貴重な魚種とかを除いては、客人に提供させて頂くことにしている。
“常磐もの”ブランドのファンがまた1人増えてくれたら嬉しい。
(今回は刺身サイズいなかったからブランドを語るのも微妙だけど!)
その後は続かず・・・
ゴリ氏はワカシに続くサバの後は追加できていない。
序盤にイワシの反応があったエリアに戻ることを選択した。
風が吹く前に岸に近付きたかったのもある。
その岸寄りでは、僕のワカシだけだった。
最後にアジポイントでお土産確保をと考えた。
ゴリ氏と2人でジグサビキを垂らす。
水深は4,5mほどしかない。
幸先良く2人ともアジが掛かったけど、水面で脱走された。
他には赤っぽいアナハゼ系の小魚を2人仲良く釣った。
そしてタイトルにあるのが・・・
これムツ?!
釣った時に撮れば口が閉じていて格好良い写真だったけど。
こちらもゴリ氏に塩焼き用として提供した。
ムツは深海魚との固定概念があったけど、調べてみたら若魚は海岸沿いの藻場にいるらしい。
父曰く昔は四ツ倉港で10cm位のが釣れたことがあったのだとか。
そんなところで、アジを追加できないままにラーメンの頃合いを迎えたため終わりとしました。
是非また次はbig-13氏も含めて浮けたらいいと思います。
そこに我らがスライダーズも加われば賑やかで楽しいKFとなりそう。
その際には、アイナメとホウボウしか食べれない“どむオ氏”とか、フラットダービーチャレンジ中だけどヒラメが嫌いなチョビー氏とかの協力を得られれば、栃木メンバーのクーラーは満タンとなることでしょう・・・笑
最後の最後に・・・初めて漕いだ方には何度か言っているのですが、今日の感動を忘れずに心の奥に焼き付けておくことをオススメします。
僕も初めて漕いだ時と初めて釣ったワラサのこと・・・それらが最も強烈な感動として遺っています。
その気持ちは、今日その時にしか味わえない感動だと思うのです。
あの感動が2度と味わえないのかと思うと、時たま寂しい気持ちにもなるのです。
今日は本当に、ありがとうございました!
(ビールご馳走様でした。)
★ルアー★
並べるのが億劫だったから、横着した撮り方に。
★獲物1匹ゴミ1個運動★
泳がせエサのために釣った小魚は除くルールだけど、ムツの分が足りなかった。
次回まで借金となる。
2017総数:獲物183匹ゴミ182個
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☆9/13(水)
☆EP.O
☆ウェアリング:ウェットスーツ
☆釣り竿:Glissando66,FeatherLight63
今日は栃木からの客人をガイドKF!!
何度か同行しているbig-13氏の先輩ゴリ氏です。
本当はbig-13氏と3人で浮く計画を立てていたのですが、なかなか3人同時には都合が揃うのは難しかったため、初対面同士ですが2人で浮くことにしました。
ゴリ氏はカヤックを初めて漕ぐため、パドリング講習を兼ねたKFとなります。
数日前から海況と釣況を見極めることに尽力しました。
客人には是が非でも満喫して頂きたい。
そして客人が満足できることが、自分の楽しさにも繋がります。
同行者の釣果を自分のことのように喜ぶことが出来るのは、KF独特の感覚のように思います。
客人の釣果のために事前に準備をすること・・・
これは義務でも何でもないですが、何度かガイドの真似事のようなKFをしていたら、そのこと自体が楽しみにも感じるようになりました。
その・・・客人に釣って頂くことは、自分が釣ること以上にとても難しいのです。
僕は確実に釣れる方法を伝授できるほどの達人でもないのと、そもそも例え釣れる方法を心得ていたとしても、自分のイメージを言葉で伝えること自体がとても難しい。
『〇〇カラーのルアーを使えば釣れます。』
程度で済むのなら簡単ですけど。
KFの場合は自分が船長になり広大な海の中からポイントを選ぶことから、釣り方のプランとか、その時々の注意事項とか・・・
自由度&可能性が無限なKFだからこそ、伝えないといけないことはとても多い。
自分がお手本のように確実に釣って見せることが出来れば話は早いけど・・・
でも、こんなことを言うと客人に申し訳ないけど、正直に言えば単独で浮いた方が自由に行動できて釣果も手堅いと思う。
それなら客人は呼ばなきゃいいと思われてしまうけど、自分の釣果を犠牲にしてでも客人の釣果をサポートする価値があると感じるほど、考えることが楽しいことに加えて自分の糧にもなる気がするのです。
と、このようなことを考えて直前の数日を過ごしました。
迎えた当日・・・
最寄りのコンビニで初めましての挨拶もそこそこに、まだ暗い出艇地に移動しました。
このシチュエーション・・・昨7月にホエール氏が福島遠征に来られた時と似てる!
待ち合わせのコンビニも当時と同じ店舗を指定させて頂きました。
事前に・・・ゴリ氏が待ち合わせで人違いしないようにカヤックを車載した車の写真を送って下さったため、僕は自分のデリカ丸&アウトランダーの写真をホエール氏のブログから拝借してゴリ氏に送信しました。
そしてワクワクとドキドキに満ち溢れた艤装の時間・・・!
ウキウキの僕らは、まだ暗いうちに出艇準備が完了していました。
明るくなるのを待ち砂浜から沖の波を確認する。
実は前日の昼過ぎに海を眺めて予報と実際の海況を照らし合わせた際に、予報よりも荒れていると感じていました。
そのため今日も、予報では凪ぎそうだけど若干のウネリが残っている海況も想定していました。
それが現実となっていたわけですが・・・船酔い常連らしいゴリ氏は大丈夫だろうか??
栃木から遥々お越しになられて、出艇30分とかで船酔い撤退とかなったら・・・可哀想過ぎる!
ゴリ氏の三半規管の無事を祈念してパドリング講習を開始しました。
自分が通った逗子シーカヤックスクールで教わった内容の受け売りではあるけど、それでも教わった基本事項は今でもオウムのように言葉にできる。
※事前に『まだ僕も未熟でインストラクターでもないですが、それでも5年弱の間に回数は重ねることが出来ているため、自分の狭い経験の中に限られますが、伝えられることは伝えさせて頂きたいと考えています。そのため時たま上から目線な物言いになってしまうと思いますが、ご勘弁下さい。』と伝えた上で講習開始とさせて頂きました。
漕ぎ方等の他に再乗艇の方法も説明させて頂いた。
まだ早朝の肌寒い中だから再乗艇練習(実技)は見送りましたが、是非1度は実践すべきと思います。
僕は今でも年間に数回は実施するようにしています。
カヤックは沈しないように考えるよりも、沈することは前提で沈した後の対処を考えるべきです。
(と、誰かが言ってた気がする。)
このところ地元でもKF人口が急増していますが、ほとんどの方はカヤックスクールに通った経験もないまま試乗すらしないで艇を購入して、ぶっつけ本番で地元の海で漕ぎ出します。
そのことは正直・・・怖いです。
そもそも、元々はカヤックなど漕ぐべきではないとすら思えるのが、いわき市の海です。
外海に面していて風も当たります。
まだ日常的にカヤックを漕ぐ方が皆無だった(時たま漕ぐ程度の方はいたようですが)僕のデビュー当時・・・とても神経を使ってデビュー当日を迎えたものでした。
カヤックスクールのインストラクターに地元いわきの海で漕ぐことを綿密に相談しました。
ところが今は、既に漕いでいる方がいて定着してしまっているから、何もわからないまま現地で失敗しながら学ぶ方が出て来ています。
失敗から学ぶことは大切です。
だけど、それは失敗してしまった結果から、同じ失敗を繰り返さないために対策を練るものであって、ハナから失敗を恐れずに挑戦していい・・・と言うのは、それは自然を相手にするアソビには通用しない考え方です。
失敗が即・・・取り返しのつかないことになる可能性があるからです。
そして、自分の失敗が『出艇地を潰す』ことで周りのカヤッカーにも迷惑を掛けることを、なかなか理解していない方もいるように感じます。
話が脱線しましたが・・・いわゆる“手漕ぎ”のカヤッカーが目立つ地元の海に違和感を感じます。
その手漕ぎのまま、僕も行かないような沖に出ているカヤッカーを見るとハラハラします。
とは言っても“手漕ぎ”は気を抜くと誰でも出てしまう悪い癖のようなものだとは思います。
僕もそうだと思います。
僕は地元の海で日常的に出艇しているKFアングラーの中で比べれば、いくらかパドリングに慣れているというだけであって、それでもまだ5年に満たない経験年数です。
まだまだ未熟です。
だから、度々フォームを意識して漕ぐようにはしています。
特に沖上がりの長距離パドリングの時には、他に考えることもないから実はフォームのことばかり意識して漕いでいたりします。
そうしていくらかでもマシなフォームを身に付けておかないと、出艇する度に体に負担が掛かって頻繁な連浮とか、それこそ年間100漕ぎとか出来ようもないと思うからです。
始めから理想的なフォームで漕ぐことは出来ないですが、でも意識の面で手漕ぎにならないように基本を知っているか否か自体が大事で、後々に大差となる・・・そう思うから、スクール受講とかを初心者に出会った時には勧めるし、今回のゴリ氏のように僕を頼ってくれた方には、出し惜しみせずに自分の経験とか(他のメジャーKFポイントのベテラン勢から比べれば薄っぺらいものですが・・・)持てる情報は伝えたいと思っています。
ゴリ氏を紹介してくれたbig-13氏も、積極的に僕を頼ってくれるため嬉しい限りです。
彼は経験回数の割には、とてもパドリングが力強いと感じています。
それでも、安全面での判断力とかは日常的に出艇している僕らの方が、直近の注意事項とかも知っているのが当然なわけです。
そこでbig-13氏のように、ローカルなメンバーに積極的にコミュニケーションを取ることは自分のためにも出艇地のためにも大切なことだと思うのです。
人に挨拶も出来ないようなカヤッカーは、安全面とかパドリング技術とかの吸収とかの面で、損をしているだろうなと感じてしまいます。
人それぞれ苦手なタイプの人間がいたり、そもそも自分がコミュニケーションが苦手だったりはするかとは思いますが、何も長話しなくてもいいから、挨拶くらい交わしましょうよ、と感じることがあるのです。
挨拶がないと何も始まらないから。
どれだけ他人でも、いざ沖でピンチな場面に近くに浮いていたら、助けを借りるわけですから。
だから僕は現場で初見の方には特に積極的に挨拶させて頂いているのですが、何度か無視をされた方にだけは、流石に声をかける気は起きなくなっています。
むしろカヤッカーの方よりオカッパリの方に声を掛けて頂けることの方が多いかも。
そして、オカッパリの方でもコミュニケーションに積極性がある方は、釣果も得ていますよね。
釣り方を現場で隣り合わせた方から学ぶことが出来るからこそ、上達されたのではと感じてしまいます。
昼間から気持ち良く酔っぱらっているせいか・・・とても長々と能書きを垂れてしまいました。
まとめになるかわからないけど、ここで言えることは、たった1度のガイド(気取り)KFの過程で、このように何か考える機会が得られるのです。
この能書き長文からは適格に気持ちが伝わるとは思えなく申し訳ないのですが、たった1度の初出艇の機会に僕を頼って下さったゴリ氏には、感謝の気持ちが湧きました。
それでは、KFの中身に移ります!
まず海況・・・いくらかウネリは残りましたが、心配していた風は途中で無風の時間帯もあったり、概ね安心して釣りに集中できる時間帯が続きました。
まず出艇してスグの水深10m程度のエリアで開始しました。
そして・・・待ちわびた(と言えないくらい序盤での・・・)ゴリ氏のファーストフィッシュ!!
ワカシでした!
おめでとうございます。
自分もそうでしたが、KFという特別なシチュエーションでの初めての1匹は、どうしたって強烈に思い出に残るはずです。
記念のブツ持ち写真を撮らせて頂きました。
僕の方は、今日もジグサビキを。
時たま映る魚探反応の度に10cm弱のウルメイワシが釣れます。
それを泳がせても何も釣れない。
そのうちにイワシの反応すら遠のいたため、移動することに。
当初は真っ直ぐ沖方向にと考えていたのですが、風向きを感じて予定を変更しました。
西側の砂地エリアに。
ここではジグサビキにサバが釣れます。
10cm強でしょうか。
小さなイワシと違い弱りにくいため、バケツに活かしておいて仕掛けを泳がせ仕掛けに交換しました。
そしてサバを泳がせると・・・グングン・・・食い込まない・・・
クラッチを切ってラインを送ってからキキアワセしたら・・・乗った~!!
ヒラメだと思っていたのに横に走る。
だけど青物のように斜め下ではなくて斜め上に走ってる・・・ナニコレ??
ペンペン??
トルク的にはイナワラくらいある。
だけど、呆気なく失速して最後は無抵抗で艇の脇に。
・・・ヨシキリザメだ!
このサメは食べれるサメだとのことで、1度でいいから試しに食べてみたかった。
キープを確信してランディングネットを用意したら・・・プツン・・・
ハリスが歯に触ってしまったらしい。
ラインテンションなど掛かっていなくても、サメの歯は鋭く切れてしまう。
そのまま目的の水深15mまで流れ着く頃に、再びサバを泳がせた。
こちらも食い込まない・・・送ってキキアワセで乗った!
ソゲでした。
普段はリリースするサイズだけど、蘇生が絶望的と思ってしまうほどの出血多量だったため、キープとした。
それをゴリ氏のクーラーにポイっと。
big-13氏がお越しの際には恒例だけど、海なし県からの貴重な遠征だから、どうしてもお土産は満足して頂きたい。
だから僕は、どうしても食べたい貴重な魚種とかを除いては、客人に提供させて頂くことにしている。
“常磐もの”ブランドのファンがまた1人増えてくれたら嬉しい。
(今回は刺身サイズいなかったからブランドを語るのも微妙だけど!)
その後は続かず・・・
ゴリ氏はワカシに続くサバの後は追加できていない。
序盤にイワシの反応があったエリアに戻ることを選択した。
風が吹く前に岸に近付きたかったのもある。
その岸寄りでは、僕のワカシだけだった。
最後にアジポイントでお土産確保をと考えた。
ゴリ氏と2人でジグサビキを垂らす。
水深は4,5mほどしかない。
幸先良く2人ともアジが掛かったけど、水面で脱走された。
他には赤っぽいアナハゼ系の小魚を2人仲良く釣った。
そしてタイトルにあるのが・・・
これムツ?!
釣った時に撮れば口が閉じていて格好良い写真だったけど。
こちらもゴリ氏に塩焼き用として提供した。
ムツは深海魚との固定概念があったけど、調べてみたら若魚は海岸沿いの藻場にいるらしい。
父曰く昔は四ツ倉港で10cm位のが釣れたことがあったのだとか。
そんなところで、アジを追加できないままにラーメンの頃合いを迎えたため終わりとしました。
是非また次はbig-13氏も含めて浮けたらいいと思います。
そこに我らがスライダーズも加われば賑やかで楽しいKFとなりそう。
その際には、アイナメとホウボウしか食べれない“どむオ氏”とか、フラットダービーチャレンジ中だけどヒラメが嫌いなチョビー氏とかの協力を得られれば、栃木メンバーのクーラーは満タンとなることでしょう・・・笑
最後の最後に・・・初めて漕いだ方には何度か言っているのですが、今日の感動を忘れずに心の奥に焼き付けておくことをオススメします。
僕も初めて漕いだ時と初めて釣ったワラサのこと・・・それらが最も強烈な感動として遺っています。
その気持ちは、今日その時にしか味わえない感動だと思うのです。
あの感動が2度と味わえないのかと思うと、時たま寂しい気持ちにもなるのです。
今日は本当に、ありがとうございました!
(ビールご馳走様でした。)
★ルアー★
並べるのが億劫だったから、横着した撮り方に。
★獲物1匹ゴミ1個運動★
泳がせエサのために釣った小魚は除くルールだけど、ムツの分が足りなかった。
次回まで借金となる。
2017総数:獲物183匹ゴミ182個
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Posted by いわき2011 at 17:04│Comments(0)
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