あの日の海、2年後の海

いわき2011

2013年03月13日 13:45

帰省してました。

3/11には、津波で亡くなった同級生の墓参りに行き、帰りに地元の海岸沿いをドライブしました。

まず、震災前後を問わず最近まではどこにでも釣り人がいた海岸沿いが、ロープが張り巡らされて立ち入り禁止となっていました。

震災での地盤沈下と海岸線の浸食が問題視され、防波堤を新設するそうです。

確かに、独特の遠浅の砂浜が、波打ち際は手前まで迫って来ています。

放射能汚染を差し置いたとしても、海水浴には向かない海になってしまったのかもしれない。

どうにか車を停められる場所をみつけ、海風に当たりながら考え事をしてみた。

津波の時には、沖に見えているテトラポットまで潮が引いたらしいこと。

震災で、また、震災後の2年間で、何が変わったのか。

それから、カヤックを始めたら、出艇場所はどうしようか。

真面目な話、楽しい話、悲しい話、色々と頭の中で整理しました。

時々こうして思い出すことが、亡くなった人の供養になる。

悲劇の象徴である海に背を向けず、そこで昔と変わらず遊ぶことが、本当の復興活動。

復興は、まずは1人1人の元気から。

人は、嫌な記憶は無意識に忘れようとする。

けど、それと同時に海の素晴らしさも忘れてしまっている気がする。

俺は忘れないで、ずっと、この海と共にいたい。

このまちと生きる、いつまでも。


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