ペンペン!ヒラマサ!

いわき2011

2014年09月16日 17:23



前回のイナダを職場に差し入れしたところ、夜食用に米を炊くと言うので・・・思いつきで“漬け”を作りました。
それが意外なほどに好評でした。
確かに、勤務中の夜食として食べるのであれば、ご飯のオカズであって酒のツマミにするわけではないので、刺身よりも箸が進みますよね。

「次の夜勤もよろしく!漬け丼があるなら弁当買わないで来るから、釣れたらLINEして!」との先輩命令が下り・・・
本日も早起きして早朝の出艇をして来ました。
タイミング良く休日だったF氏も同行でした。

出艇直後は前回同様に何も起こらず・・・
それでも魚は確かにいるとイメージ出来ていたので、ミノー等での浅い層に続いて、スピンテール系・ジグ系で深い層もチェックする。
艇の下までチェイスして来ることも多いため、ピックアップ時には注意深く目視する。

ヒラマサ居着き疑惑の磯場もチェックしたいが、朝の内はウネリで近づき辛かったため、ボイルが期待できる北側に大きく移動しようと、漕ぎ出す。
前回F氏が結果を出していたトローリングは続けながら。

漕ぎ進む自分のカヤックを追い越しながら、漁船が北側の浜沿いに集まる。
???
試験操業だろうか。イワシでも湧いているのだろうか。
が、鳥山の気配はないため、船団の動向は気にしないこととした。

F氏も南側から大きく移動して来た。
南側ではサメが釣れたとのこと。
他に、単発のナブラはあったらしい。

北側は何もない。
と、急に晴れ間が見えて日差しが照りつけた。
“急に日が差すと、シイラは突然スイッチが入ることがある”らしいことを思い出す。
ここは東北・・・まさかシイラがいるとも思わないが、他の青物にも表層では同じことが起こったりして・・・ふと気になったから、パドリングを止めて耳を澄ましてみる。

カポ・・・

艇のすぐ脇だ!!
ワカシか?
すかさずミノーをキャスト!
巻き巻き・・・ヒット!

ワカシではない手応え、イナダサイズか?
そして浮いて来た魚体・・・美しい・・・



まさかのペンペンでした!!
確かに近所の漁師さんから頂いたことはあるから、東北とは言え、海流次第で沖にはシイラもいるのだろう。
そして地元の某沖堤では、ペンペンサイズであれば釣れている。
その某沖堤に近いポイント“O”では可能性はあると思っていたし、いつか釣ってみたいとも思っていた。
でも今回は更に北に位置するポイント“N”の・・・港から500mほどの位置だったから、驚いた。
何はともあれ初ペンペンは嬉しかった。

さすが、ここは“東北の湘南”である!

次に気になったのは、先ほどまで2人で浮いていた南側に、鳥の姿が・・・
始まるのか?今日は南だったのか?
まだ飛び交う段階で鳥山は確認できないが、北側が期待できるわけでもないので、再び南へ漕ぎ出す。
2人とも移動中にはトローリングだが、反応はない。

南側に到着すると、鳥の姿は消えていた。
更に南側に飛んで行く鳥が多い。
今日の漁場はポイント“T”だったのか。

だが諦めず、時間が許す限りチャレンジする。
ふと気づけば、朝と違って磯場に近づけそうな波になっていた。
ワラサの回遊にお目にかかれなければ、磯場に居着いているヒラマサに挑戦しよう。
とは言っても、ヒラマサが居着いているのは某氏の仮説に過ぎないのと、自分は釣ったことがないため半信半疑ではある。
でも、何も起こらない場所で続けるよりも、シーバスも期待できる浅場の方が集中力も持続しそうだ。

トローリングしながら浅い磯場へと向かう。
そろそろウネリが入り、岸に近づく限度かと思う辺りで、パドリングを止めてキャストに移るため、ミノーを回収しよう・・・グン!!

回収しようとした早巻きに反応したのか、突然のヒット!!
走り方からするとシーバスではなく青物のようだ。
ファーストランが止まらない・・・スピード、パワー、これはデカイ。過去の60~70cmクラスよりもデカい。ブリサイズか。
ここは浅い磯場だ。
2タックル持ち込んでいるうちスピニングタックルは、リーダーは1m程度・・・根ズレは致命的だ。

片腕ではロッドの自由が利かないため、両腕でロッドを股で抑え込める位置に引き上げてから左手を離し、ドラグを徐々に締める。
そこからのゴリ巻き。
ドラグが滑る量と、巻き取れる量と、どちらが多いか・・・

近づいて来たF氏に向かって「デカい!」
と叫びながら「これは獲れないかも・・・」
との不安も浮かぶ。

スプールを見ると、PEのカラーからしてどうにか少しずつは巻き取れている。
パワーでは勝てるようだ。
残る不安は根ズレのみ。
ストライプ状に起伏が繰り返されるこの磯場で、山ではなく谷を泳いでくれれば、助かる。

が、ランディングは・・・ギャフか。
場合によってはF氏のフォローをお願いするか。

そんなことを考えながら目にした相手は・・・

???

どこがブリサイズだ。
いつものイナワラサイズではないか。

ギャフは不要と判断しネットを準備しながら・・・あれ?

これは馴染の顔ではないな。
まさか?!



そうです、ヒラマサ様です。
今日は初GET2種であります。
うん、満足!

某氏の仮説は実証された?
今後は、イナワラ不在の日には居着きのヒラマサに勝負を挑む方向とする。

が、ヒラマサのパワーはヤバイな。
同じ手応えでワラサなら、ブリサイズに近かったろうと思う。
それに、ヒットするポイントが根が入ったエリアだし、ファイトも根に潜るタイプだと聞く。
イナワラとは難易度が違うようだ。
F氏も言っていたが、このサイズ(62cm)だから獲れたようなもの。
70,80となれば、このポイントでは難しい。
そのパワーを、すぐ直下の水深に迫る根に到達されないうちに抑え込むには、それなりのタックルでそれなりのドラグ設定が必要だが、そこまで締め込んだドラグ設定では、ファーストランを受ける段階でカヤックではバランスを保てないと思う。

有名な、カヤックでカジキの某氏も、ドラグはヒット後に徐々に、カヤックを加速させながら締め込むらしい。
が、それは根までの水深があるから出来ること。
ドシャローな水深のポイントでは、カヤックで獲れる獲物には限界があるのか・・・と今日は改めて実感させられた。



ヒラマサは同じポイントでショアから父が釣ったことがあるため、イナワラよりもウマいことも知っている。
これは先輩にデカい顔できるわ。

ヒラマサは初めて捌いたので、慣れ親しんだイナワラとの違いとして気づき事項を。
まず血抜きの段階で、血の色が濃いように感じた。
それから、ウロコがイナワラよりも大き目だった。
寒ブリ(イナワラ)に対して夏のヒラマサと言われるのは確かなようで、この時期のイナワラには見られない内臓脂肪が詰まっていた。
そして身は、イナワラよりも若干、白い。

ヒラマサは3/4を職場に、残り1/4とペンペンを家族用にした。

夜勤前の昼寝の眠りが浅く、後日と思っていた更新を頑張ってしまった。

それではペンペンとヒラマサの夕飯を堪能してから、夜勤に向かいます。




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